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外科

理念・方針

外科カンファレンス
副院長(土居 貞幸)

 地域の中核病院の外科として、診療ガイドラインに沿った標準的治療(科学的根拠に基づく治療)を行っています。様々な手術で腹腔鏡手術を導入しています。充実したスタッフのもとで、患者様に満足してもらえるような医療を心がけています。緊急症例ではチーム医療を行い関連部門と連携し、より良い治療を行っています。研究会・学会等にも積極的に参加し、最新の情報を得るようにしています。

 

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診療内容・特色

 消化器疾患では腹腔鏡手術にも力を入れ患者様の負担軽減に努めています。

 乳がんでは整容性に優れた乳房温存手術、後遺症の少ないセンチネルリンパ節生検を積極的に行っています。

 手術では病気の完治を目指すことはもとより、術後の疼痛の軽減、術後創の治癒改善のため全身麻酔と局所麻酔薬の併用、吸収される糸での抜糸の不要な埋没縫合を行うなど、様々な工夫をしております。患者様中心のQOL(quality of life)を考慮した治療を目指しています。

 

最新型の腹腔鏡手術システム(stryker 1588 AIM)を導入しました。
次世代センサー(CMOS)を複数枚搭載し、これまでにない高精細な画像を実現しました。モニターはフルハイビジョンから4Kとなり、毛細血管や神経の1本1本まで鮮明に映し出します。
より高度な腹腔鏡手術を行うことができ、患者様には安心して手術を受けていただけます。
腹腔鏡手術に関することは、お気軽にご相談ください。
 

 

     
 

 

 

上部消化器(担当:菅・向坂)

 内視鏡検査結果などについて、週に1度消化器内科と合同検討会を行い、悪性疾患(がん等)が見つかった場合に最適な治療を受けていただけるようにしています。

 粘膜内病変(分化型胃がん、腺腫)に対しては、消化器内科と共同で内視鏡治療(EMR、ESD)を行います。胃粘膜下がん・早期がん・胃GIST(間葉系腫瘍)に対しては腹腔鏡手術が適応ですが、進行胃がんは開腹手術が一般的です。当科では、進行胃がんの方が多く、開腹手術が多くなっています。

 また、高度進行がん・再発がんの患者さんに対しては、化学療法チームと共同し、主に外来化学療法室を利用しての抗がん剤治療を行っています。その際も患者様のQOLを損なわないように早い時期からの症状緩和に努めております。

 胃・十二指腸潰瘍穿孔などの良性疾患に対しても、状況に応じて腹腔鏡手術を選択して治療します。

下部消化器(担当:向坂・元木)

 結腸がん・直腸がんに対しては、腹腔鏡手術を第一選択にしています。高度進行がんや再発がんに対しては、開腹手術を行います。

 抗がん剤治療においては、術後補助化学療法(手術後に抗がん剤治療を追加する治療)では、UFT/LV、ゼローダといった経口抗がん剤とともにFOLFOX、XELOXなどの点滴抗がん剤も行っております。

 進行再発がんに対しては、外来化学療法室を利用して、最新の化学療法(FOLFOX、FOLFIRI、XELOXなど)を安全に施行しています。分子標的治療薬アバスチン、アービタックス、ベクティビックスを併用するなど治療選択は拡大し、大腸がん治療ガイドラインに沿った治療を行っています。

その他、急性虫垂炎、腸閉塞、大腸穿孔などの緊急症例に対しても積極的に治療を行い、腹腔鏡手術も取り入れ、入院期間の短縮を図っています。

肝胆膵(担当:杉本)

 胆石症の標準手術となった腹腔鏡下胆嚢摘出術が中心です。胆石症の手術を腹腔鏡下で終えるには上腹部の手術既往がないこと、急性期(胆嚢炎発症後)は3日以内に手術を行うことが重要です。

総胆管結石は、大多数が内視鏡医による内視鏡治療(EST)で解決可能です。

 肝胆膵領域の悪性疾患に対しても積極的に手術を行っています。肝切除は原発性肝がんよりも大腸がんの肝転移例が手術対象として多くなっています。胆膵領域は消化器内科と連携し、手術症例も増えてきています。膵頭部腫瘍摘除するには複数の臓器を切除するため膵液瘻、胆汁瘻、縫合不全などの合併症を防ぐため経腸栄養を用いて発生の低減を目指しています。進行・再発がんに対しても外来化学療法室を利用した抗がん剤治療を行っています。悪性胆道狭窄に対しては、消化器内科と協力し胆道ステントを挿入し、抗がん剤治療も積極的に行っています。

乳がん(担当:中口、土居)

 乳房温存手術、センチネル生検などの最新の技術を取り入れ、患者様の負担を少しでも軽減できるように日々努力しています。傷の縫合は吸収される糸を使用し、可能なかぎり傷痕が美しく治ることを目指しています。

 がん治療だけでなく、精神的なサポートも考え日々の診療を行っています。乳がん治療は半年から10年に及ぶ抗がん剤治療、抗ホルモン剤治療が必要となることが多く、患者様の通院の負担、経済的負担は大変なものです。患者様との物理的、精神的距離の近さを生かし、患者様やご家族の気持ちを大切にし、誠意をもって対応致します。

詳細は乳腺センターのご案内をご覧ください。 ⇒ 乳腺センターのご案内

下肢静脈瘤(担当:土居)

 静脈瘤ストリッピング術を中心に行っています。当科のストリッピング術は高位結紮術と不全交通枝の処理を目的とするもので、すべての静脈瘤を抜去する方法と比べて術後の入院期間が短く、神経障害なども残しにくい方法です。

 希望されれば日帰り可能ですが、3日ほどの入院をすすめております。術後は足が重い、こむらがえりするなどの症状が改善し、多くの患者様に喜んでいただいております。

ヘルニア(担当:土居、元木)

 鼠径ヘルニアに対しては、腹腔鏡手術を第一選択としています。従来法と比較し、傷が小さく、術後の痛みや違和感が少ないため、大変満足していただいております。再発、前立腺がん術後、腹部手術の既往のある方には、従来のMesh Plug法やKugel法を行っております。

 入院期間は、手術前日に入院していただき、術後2日目に退院しています。(全4日間)

 こちらのページもご覧ください。

痔核、裂肛、痔瘻の治療(土居、中野、向坂、元木)

 内痔核(いぼ痔)に対しては、脱出・出血などの症状や程度に応じて、また患者様の全身状態や希望を考慮し治療方針を決定します。 具体的には、軟膏・座薬などの外用剤と便秘下痢など便通を調整する薬や乙字湯などの漢方薬をもちいた保存的治療(薬物治療)を行います。
 保存的治療で効果がない場合は、硬化療法や手術治療をおこないます。硬化療法はALTA療法ともいわれ、痔核に硬化療法剤(ジオン)を注射して治療する方法です。痛みが少なく入院期間の短いのが特徴です。 症状によっては従来通りの結紮切除術などの手術治療をお勧めしています。
 そのほかに、外痔核や裂肛(切れ痔)、痔瘻などの肛門疾患も内痔核と同様に、病状に応じた治療を行っています。

その他

 気胸、痔核・痔瘻・直腸脱、甲状腺腫瘍、皮膚皮下腫瘍などの小手術があります。化学療法を行う患者様には、中心静脈ポート(CVポート)を行います。これは在宅高カロリー輸液(IVH)にも利用できます。

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認定施設

  • 日本外科学会外科専門医制度修練施設
  • 日本消化器外科学会専門医修練施設
  • 日本大腸肛門学会認定施設
  • 日本消化器病学会修練施設
  • 日本癌治療認定医機構認定施設
  • 日本緩和医療学会認定施設

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医師の紹介

副院長 土居 貞幸
[経歴]

県立西宮病院外科・大阪大学細胞生体工学センター・コロンビア大学総合がんセンター

[専門領域]

消化器外科全般、鏡視下手術、乳腺、末梢血管、下部内視鏡

[所属学会、専門資格等]

日本外科学会専門医
日本消化器外科学会認定医
新臨床研修医制度指導医
近畿外科学会評議員

 

 
外科主任診療部長 菅 和臣
[経歴]

大阪大学医学部附属病院第2外科・市立貝塚病院外科・関西労災病院外科
市立豊中病院外科・西宮市立中央病院外科

[専門領域]

上部消化器外科、鏡視下手術、上部内視鏡、緩和医療

[所属学会、専門資格等]

日本外科学会専門医
日本消化器外科学会認定医
新臨床研修医制度指導医
日本医師会認定産業医
近畿外科学会評議員

 

外科主任診療部長、乳腺センター長 中口 和則
[経歴]

国立大阪病院、大阪大学医学部付属病院、市立吹田病院、・大阪船員保険病院

[専門領域]

乳腺 消化器外科

[所属学会、専門資格等]

大阪大学医学博士
日本外科学会認定医・専門医・指導医
日本消化器外科学会認定医・専門医・指導医
日本乳癌学会認定医・専門医・指導医
日本がん治療認定機構 認定医・暫定教育医
消化器がん外科治療認定医
マンモグラフィ読影認定医 評価A

 

外科診療部長 杉本 圭司
[経歴]

大阪大学医学部付属病院・カリフォルニア大学ロサンゼルス校客員研究員・医学博士(大阪大学)
内海病院外科・茨木医誠会病院外科・関西労災病院外科

[専門領域]

肝胆膵外科、緩和ケア

[所属学会、専門資格等]

日本外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会認定医・専門医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本がん治療認定医機構暫定教育医
日本緩和医療学会暫定指導医
日本医師会認定産業医
ICD協議会ICD
近畿外科学会評議員

 

外科診療部長 中野 克俊
[経歴]

大阪大学医学部附属病院第2外科・麻酔科・医学博士(大阪大学)・住之江病院外科
四天王寺病院外科・恵生会病院外科・西宮市立中央病院外科

[専門領域]

消化器外科

[所属学会、専門資格等]

日本外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医
麻酔科標榜医
日本麻酔科学会認定医
日本消化器外科学会専門医
日本消化器病学会専門医
消化器内視鏡学会専門医
日本医師会認定産業医
日本がん治療認定機構認定医・暫定教育医
近畿外科学会評議員

 

 外科診療部次長 向坂 英樹
 [経歴]

  大阪大学医学部付属病院第二外科・大阪府立成人病センター外科・市立貝塚病院外科、             
  関西労災病院外科・JCHO大阪みなと中央病院外科

  [専門領域]

 消化器外科手術 鏡視下手術
 

 [所属学会、専門資格等]

 日本外科学会 認定医、外科専門医
 日本消化器外科学会 消化器外科専門医
 日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医
 大腸肛門病学会 大腸肛門病専門医
 日本医師会認定産業医
 日本がん治療認定機構 がん治療認定医
 近畿外科学会評議員
 緩和ケア研修会修了
 日本内視鏡外科学会
 日本緩和医療学会
 日本臨床外科学会
 日本胃癌学会
 日本癌治療学会
 日本腹部救急学会
 日本ヘルニア学会
 日本消化器病学会
 日本消化器内視鏡学会
 

 

外科医長 川﨑 宗謙
[経歴]

大阪大学医学部付属病院・八尾市立病院・国立病院機構大阪医療センター・藤田保健衛生大学

[専門領域]

緩和ケア

[所属学会、専門資格等]

日本静脈経腸栄養学会
日本緩和医療学会
日本褥瘡学会

 

 

外科副医長 元木 祥行
[経歴]

市立伊丹病院・兵庫県災害医療センター・市立池田病院・大阪大学医学部附属病院

[専門領域]

消化器外科、鏡視下手術

[所属学会、専門資格等]

日本外科学会専門医
日本消化器外科学会
日本臨床外科学会
日本内視鏡外科学会
日本大腸肛門病学会
日本外科系連合学会
日本消化器病学会
日本消化器内視鏡学会

手術実績

  平成28年度 平成27年度 平成26年度
消化器外科手術 323 309 315
全身麻酔 / 局所麻酔 315 / 8 294 / 17 310 / 5
腹腔鏡手術 195 189 175
胃癌 26 (2) 32 (2) 24 (0)
結腸癌 40 (35) 30 (25) 44 (32)
直腸癌 10 (8) 20 (16) 10 (5)
肝癌 7 2 6
胆嚢癌 0 2 1
膵癌 9 10 4
乳癌 47 30 26
イレウス 10 9 4
虫垂炎 35 (32) 30 (28) 45 (42)
胆石 60 (55) 53 (52) 91 (68)
ヘルニア 92 (64) 83 (55) 64 (24)
痔核 7 8 10

                                    ( ) 内の数字は、腹腔鏡手術

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